モニカになってみよう の巻 (差別の話)

ドキドキ文芸部のモニカというキャラクターをご存知だろうか。ドキドキ文芸部自体、私の人生の中で二番目に大きく感銘を受けた程の名作なので是非自分の手で遊んで欲しい、せめて実況動画でもいいので存在を知って欲しい。

かくして、ここではモニカという少女を知っている程で話を進めるが、私は彼女のように上手に話を進めるのが得意ではない。だが、彼女のように上手く話がしてみたい、と思ったので、どうだろう。一つ、彼女の真似をして、所謂「なりきりチャット」で、自分の考えをイマジナリーモニカに喋らせるかの如く、書き記してみる、という発想に至ったのだ。私事ではあるが最近は精神に多少の余裕も出来て、何事も挑戦してみるべきという段階に到れたので、一つ慣れない書き方にも挑戦してみることする。

 

 

 

 

・差別の話

 

monika「差別問題って無くせると思う?」

「私は断言してもいいわ、絶対に差別は無くせないわ」

「だって大昔から、人は差別とその副産物の他者への冒涜を数多くして来たのだもの」

「そして、その血は今もあらゆる人の中に脈々と受け継がれている」

「血ほど強いものは無いわ、私、ゲームとかで属性を選ぶときに『血属性』があったら必ず選ぶようにしてるもの」

「使うチャンピオンにエイトロックスを選んだのもそれが一因ね」

「でも、ブラッドミアには余り心惹かれなかったのよね…」

「あと、血属性は好きだけど吸血鬼の類は余り好きじゃ無いわ、なんか噛ませのイメージあるし…血属性としてもっと頑張ってほしいところね」

「ごめんなさい…大分脱線しちゃったわね、そうそう、差別の話だったわ」

「そういう訳で、人々の差別思想は絶対に無くならないと思うわ、だって人間は愚かなんだもの」

「当の私は…まあ、差別をしないようにはしよう、といった所かしらね」

「これに対して、私の中で一つの格言があるの」

「『中国人にもいい奴はいる、日本人にも悪い奴にはいる』っていう格言よ、私が考えた」

「なんだか笑っちゃわない?」

「だって、これを言っている時点で、既に日本人は優れていて、中国人はそうじゃないっていう選民思想があるんだもの」

「ただ、あながち間違いでも無いとも思っているのだけれどもね…日本が世界で一番安全に暮らせる国なのは事実よ、少なくとも他国と比べたらね」

「関係ないけど、昔は韓国人に対しても今の中国人と同じように選民意識を持っていたわ…韓国人はおかしい、って」

「でも、リーグオブレジェンドをやり始めてから、それは全く無くなったわ…今ではむしろ、敬意すら持ってる」

lolをやり始めて数少ない胸を張って良かったと言えることね、私の差別思想を減らしてくれたんだもの」

「でも、ベトコンを意思疎通の取れないガイジのチンパンと認識するようになってしまったからトントン、といった所かしらね、あはは!」

「あと、これも少し脱線なのだけれど、韓国人に対して差別的な目をすることは無くなったし、日本人がlolで弱いのも悲しいけれど、それはそれとして韓国みたいに部活がなくってネットカフェでネトゲ三昧な学生生活ってのは頼むから日本では流行らないでくれって思ってるわ、本当に国が終わりそうだもの」

「十分話した気もするけれど、今日は最初だしもう少し話すわね」

「私の差別及びそれに携わる問題に対する考え方が確立されたのは、ドラクエ5が原因であると断言して言えるわ」

ドラクエ5にはね、『モンスターにもいい奴がいるし、人間にも悪い奴がいる』の」

「これが私の思想の根幹を成している、といっても過言では無いわ」

「だから私は、一見異形に見える存在やロボットが普通の人間以上に義理堅かったり優しい心を持っているのがとても好きなの…これはみんなそうかしら?」

「とにかく、どんな括りで括っても、その中にはいい奴も悪い奴もいるわ」

「だってそうでしょう…?全ての存在には、良い面と悪い面があるもの」

「完全な悪人を見つけるのはほぼほぼ不可能よ、ましてや創作の中じゃない、現実のお話ならね」

「どんな人間にも良い面と悪い面があるのなら、それの見え方によってその人間の感じ取り方も違うわ」

「繰り返しになってしまうけど差別は無くならないわ…個人個人に目を向けて、なんて絵空事ね、数が膨大すぎるもの」

「とはいえ、差別を肯定するつもりはないの」

「だからって『差別を無くそう!』などと立ち上がるつもりも毛頭無いわ」

「私の考えとしては、どうせ差別は無くならないけど、それはそれとして、せめて自分はあんまり差別意識を持たないような存在になりたいわね、あと親しい人であんまりにも酷い差別思想の持ち主がいたらそれはちょっと悲しいわね、って所かしら」

「ふふっ、詰まる所、一番有り触れた答えね」

「『差別問題に触れないようにしよう』ってこと、あはは!」